僕は現在、滋賀県で暮らす両親の元を離れて大阪で一人暮らしをしています。まだ成人していない、高校を卒業して間もない僕が都会の真ん中で一人暮らしをしているのは、こちらの大学に通うためなのですが、まだなかなか「自分で家事や炊事をする」ということに慣れることが出来ておらず、色々と失敗の連続です。
先日も自分で「肉じゃが」を作ろうと頑張ってみたのですが、あえなく失敗。結局サークルで知り合った先輩に電話でヘルプを求めるという、何だか情けない結果になってしまいました。先輩は「いいのいいの。始めはみんな失敗するもんだし、私も人にご飯作るの好きだから」と言ってくれましたが、今度何かの機会にお礼をしておこうと思っています。
さて、ここで僕と先輩がどんな風に知り合いになったかを書いておきたいと思うのですが、何のことも無く「たまたま入ったサークルの中に下宿同士が近い人がいてそれが彼女だった」というだけです。ただ、仲良くなるには少し時間が必要でした。
実はこの先輩、人柄はいいのですが発想に突飛なところがあり、周りから見て「急に変なことを言い出す人」と評価されてしまっている面があります。先輩自身もこれを気にしてか、あまり友人を作っていないようでしたが、二か月ほど前に、サークル活動の一環として行った「知れば納得の安全な窓ガラスについて」というお題の調査で僕らは組むことになり、これをきっかけにお互いの距離が縮まった格好です。
今では何だかんだで、夕食のご飯の失敗をフォローしてくれる程度には仲良くなっており、僕にとって先輩は何だか大事な人になりそうな予感がしているのでした。